これはただの日記

なにも考えていないようだ

母が心不全で緊急入院した話

 

 

私事ですが、先日、母が心不全で緊急入院することになりました。

 

その時に感じたことを今のうちに書き留めておきたいなあ、と思い久しぶりにブログを書くことにしました。

いつも通り深い話はあるかもしれないし、ないかもしれません。

 

いきなり母が入院した時、息子は何を思うか。

とりあえずここから書きます。

はっきり覚えていますが、5月23日の月曜日でした。いつも通り仕事をしていたらiPhoneに通知が。僕はiPhoneのあらゆる通知をオフにしているのですが、二つだけオンタイムに通知がきます。それが、電話と@ezweb.ne.jp宛のメール。

 

@ezweb.ne.jpには、母親以外からメールが来ないんですね。みんなLINE使ってるし。

で、母は、大半のメールに【大至急】とタイトルをつけてくるので、通知がオンタイムでくるようにしています。大至急の用事に、返信遅れたら意味ないじゃないですか。(だいたいいつもくだらない用事なんですけど。)

 

なので、iPhoneに通知がきたので、「あー、母からだな」とすぐに分かりました。

そして、手が空いたタイミングでメールを見ました。

 

 

心不全で急に入院することになったからしばらくは電話できないわ」

 

 

よく血の気が引くなんて言うじゃないですか。まさにあれでした。スーーーって一気に体温が下がる感じ。

 

まだ骨折で入院ならわかるじゃないですか。突発性に納得できるというか。

よくわかんないですけど、心不全って突発的になるのか・・・?

 

心不全ってなんやっけ?え、つい最近会った時は何事もなく元気やったのにいきなり?

直近で仕事休めたっけ?いや、今週と来週はきついな・・・

他の家族(父とか兄とか)は知ってるんかな?

 

まあ焦る焦る。

 

とりあえず落ち着く

・・・と言いつつ、当事者以外がパニックになっても仕方ないじゃないですか。多分ここまで1分くらいだった記憶。これまでの人生で、いきなり目の前が真っ白になる経験も何回かしましたが、それと比べると立ち直りはかなり早かったです。だって、とりあえず母は自分でメールできるくらいには元気なわけですし。

 

なので、今の状態を冷静にメールで聞きました。その結果、状況を整理するとこんな感じ。(心不全のセルフチェック的な感じで使えるのかも。)

 

母の症状

  • 少し前から、寝る時に息苦しくて目が覚めることがあったが、ここ数日で急に悪化した。
  • 歩いているだけでも息苦しい。
  • おばあさんに歩くスピードで抜かされる。

 

入院の経緯

  • 近くの病院に診察に行く
  • レントゲン撮影することに
  • すぐに近くの大きな病院を紹介される
  • その場で緊急入院が決定

 

夜寝る時に息苦しいって話してたのは知ってたんですよね。もはや最近というか数年前からです。僕がまだ実家に住んでいる時から話してましたし。

でも、日常的な光景すぎて、まさか心不全と関係しているなんて夢にも思ってませんでした。「健康診断はよ行きやー」って1週間に1回くらい母に口すっぱく言っていたような気もします。でも、お互い大人なんだから、それ以上の関与って難しいじゃないですか。子供みたいに無理やり手を引っ張っていくわけにもいかないし。

 

心不全ってなんやねん

とりあえず状況がわかったので、その日の夜に心不全のことを調べました。ざっっっくり要点を書くとこんな感じ。

 

  • 心不全は病名ではなく、病態。
  • 心臓の働きが弱っている状態=心不全
  • 基本的に、リハビリして治る性質のものではなく、一生付き合っていくことになる。
  • 根本的には、心臓移植することでしか治らない。
  • 慢性と急性がある。

 

もしお医者さんの人とかから見て、明らかに間違えているとかあればご指摘いただきたいです。(@katsuhisa_に連絡いただければ・・・)

色々なサイトを参考にしたのですが、慢性心不全ガイドラインが出ているので、これを読み込むことが一番効果的でした。

http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_matsuzaki_h.pdf

 

といろいろ調べた上でぼくが理解したことを一言にまとめると、

 

薬物治療と並行で、心不全を引き起こした原因を取り除き、長生きすることを目指す。

 

これしかありません。なぜなら心不全は心臓移植しない限り治らないから。しばらく調べた後にこの事実にぶち当たり、またもや血の気が引きました。

うちの母親の場合は、肥満からくる高血圧が最大の原因であることは明らかでした。入院中も、血圧が下がらずに苦労したそうです。(血圧が落ち着かないと、身体に負担のかかる検査が実施できない。)

 

入院中のこと

ここまで緊急入院ということを強調して書きましたが、より正確に書くと「治療を伴う緊急検査入院」という感じ。実際に母が入院中にしたことの一部をいくつか。

 

  • ずっと点滴をつけている
  • 利尿剤を毎日飲む
  • 高血圧の薬を毎日飲む
  • MRI検査
  • カテーテル検査

(もし、これらの詳細をもう少し知りたい方は@katsuhisa_に連絡いただければ、僕の答えることができる範囲で答えます。)

 

他にも、薬の量が増えたーとか減ったーとか毎日言っていました。このあたりはお医者さんの方針にもよるのだと思います。

さっきちらっと書いた通り、心不全は大まかな病態の名前なので、より詳しく心臓のどこがどれくらい悪いのかを検査する必要があります。その結果を踏まえて予後を判断したり、治療を考えたり。

 

母から聞いた入院中の細かい話をもう少し書くと・・・

 

  • 注射針がうまく入らないと、めちゃくちゃつらい。
  • 利尿剤を飲むと夜に、頻繁にトイレに行きたくなる。
  • (高血圧の人は、)とにかく血圧を下げることが重要
  • MRI検査は狭くてうるさくてこわい。
  • カテーテル検査は意外とすぐに終わる。局所麻酔だった。
  • 基本的にベッドなので、暇。

 

他にも多分色々と聞いた気がしますが、とりあえず主なものはこんな感じ。

 

現在の母について

これまで書いたように緊急で入院することになった母ですが、現在は退院しております。約2週間の入院でした。先ほども書いたように、心不全は、根本的な改善が難しい病態なので、退院して経過観察しましょう、という感じだと思います。

やっぱりまだ歩くのは息苦しくてつらいようです。しかし、かといって運動しないと肥満→高血圧という悪循環に陥ってしまうので、無理しない程度で運動することが重要になってきます。

 

あとは、毎日、血圧を測ってるみたいです。血圧計が腕に通らなくて買い直しというハプニングがあったようですが・・・

 

人生の有限性

一つだけ僕のくだらない話をば。

今回色々とあって、「人生って有限なんだなー」という当たり前すぎることを実感しました。実にありふれた話ですが。だって、母から心不全って聞いて最初に思い浮かべたのって母が一生寝たきりになっている姿でしたから。

 

これまでも、人生の有限性については頭で理解しているつもりでした。でも全然わかってなかった。というのも、時間の有限性人生の有限性を勘違いしていたんじゃないかと思います。僕の考えたこの両者の違いは「生死を意識しているかどうか」です。

時間大事とぼんやり考えるのと、命大事と意識した上で時間大事と考えることって、なんだか違う気がしました。他人から見たら「ぜんぜん一緒やん」と思われるかもしれませんが、今の僕の感覚だとこの表現が一番近いのでメモがてら書いてみました。

  

さいごに。

みなさんマジで高血圧には気をつけましょう。高血圧って気付かない内に身体のいろんなところに悪影響を与えまくっていて、サイレントキラーって呼ばれているらしい。今回のうちの母も完全に高血圧が主原因ですし。

 

僕もお酒だいすきなので、控えるように心がけます。意外とお酒飲まなくても飲み会って楽しめると思うんですよね。勇気を出してウーロン茶。