昔から「大企業 or ベンチャー」「安定 or 成長」みたいな話ってありますよね。
僕は安定した会社に入りたいことが悪いことだとは思わない。
今日は言いたいことが3つあります。さらっと書き上げてしまいたいので、サクサク書いていきます。
- 安定した会社に入りたいことは別に悪くない
- 安定した会社ってなんだっけ
- 2つの解雇と2つの安定
1. 安定した会社に入りたいことは別に悪くない
僕は安定した会社 に入ることはそれなりに大事だと思うんですね。
めちゃくちゃ極端な例かつ不謹慎な話題で申し訳ないですが、いきなり家族が危篤状態になったとします。
その時に、会社が不安定だと、家族に会いに行っている間に会社が潰れてしまうかもしれません。会社が潰れる不安を抱えながら、家族の危篤状態と向き合えるメンタルの強さを持つ人は、稀有だと思います。
自分が家族と会っている期間が2週間あったせいで会社が潰れたとかシャレにならないです。
他にも、子どもの成長において大切な場面とかも立ち会いたい。入学式とか運動会とか音楽会とか。僕に子どもがいたら絶対に立ち会いたい。
….と、安定した会社に入ることってそれなりに大事ですよね。
(家庭の優先順位が低い人は、それでも全然構わないと思います。価値観の違いなので。)
まあ、そういう実にくだらないっぽく見える当たり前のことが、多くの人にとっては大事なことなんじゃないかと。
「安定を捨てて起業する道を選んだ」エピソードを読んで影響を受けることは大いに構わないと思うのですが、他人の意見の集約を安易に自分の意見にすることだけは避けた方が良いです。自分の大事にしている価値観を大事にして下さい。自戒をこめて。
2. 安定した会社ってなんだっけ
さて、安定した会社に入ることがそれなりに大事なことは分かりました、と。じゃあ、そもそも安定した会社ってどんな会社でしたっけ?
よく世間的に言われているようなことを整理すると、
- 会社が大きい
- 有名な企業
- ビジネスの中身が不変的に求められる(インフラ)
- 福利厚生がしっかりしている
- 公務員(安定の一例として参考までに)
あたりではないかと思います。
別に改まって言うのほどのことではないですが、これはちょいと短絡的だなあ、と。安定した会社を探す時に大企業や有名企業をイメージする必要はないですよね。
従業員規模とビジネス運営体制の属人性は、それなりに相関関係がありそうですが。
個人の雇用の安定
さて、企業の安定についての僕の意見は、ここまでで書いた通り。
でも、「企業が安定していること」と、「そこで働く人材の雇用が安定していること」は全く別の話。会社が安定していても、あなたは明日突然クビになるかもしれませんし、給料がぜんぜん上がらないのに自社でしか通用しないスキルしか持っていないので転職できない、みたいなケースも考えられるでしょう。
これは、世間一般でイメージされている安定とはおそらく異なるのではないでしょうか。
自分の雇用に対して責任を持つのは、自分しかいない
自分の雇用に対して責任を持つのは、あくまでも会社ではなく自分しかいないです。会社の業績悪化でクビになったとしても、次の雇用に対して責任を持つのは基本的に自分しかいません。もちろん再雇用の面倒を見てくれる会社も多いかもしれませんが、でもそれで望むような会社に就職できるかどうかはまた別の話ですよね。
だから、あなたは常に市場に求められる人材であり続ける必要があります。
3. 2つの解雇、2つの安定
「安定した会社に入ること」と「個人の雇用が安定すること」はイコールではありません。
英語では、日本語の解雇を表す
lay off
fire
という2つの言葉があります。
lay offは、会社側に原因がある解雇
fireは、社員側に原因がある解雇
この2つにどう立ち向かうか?2つの安定をいかにバランスさせるか? 安定した会社に入っても、個人の雇用の安定を手に入れたとは限りません。
どちらも手に入れている人もいれば、どちらも持っていない人もいるでしょう。今回のブログ記事が、皆さんの働き方を考えるキッカケに少しでもなれば幸いです。
おまけ
後者の安定を考える上で、大事な本を2冊紹介します。
1冊目は大前研一さんの本。仕事のやり方を考えるのに、うってつけの一冊。
2冊目は、ハーバード卒で、教育工学を研究していらっしゃる 上田信行さんの一冊。固定的知能観と成長的知能観というキーワードが出てくるのですが、すごくおもしろいです。サクサク読めます。