これはただの日記

なにも考えていないようだ

builderscon tokyo 2018に初参加して叩きのめされてきた #builderscon

builderscon tokyo 2018 に参加してきました。初参加。

builderscon.io

 

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参加証。おしゃれ。

どのセッションを見るかの基本方針

参加前に、どのセッションを見るかの基本方針を決めました。builderscon 初参加だったので、どれに行くか迷ったら、ここでしか聞けない人の話を聞こうと思いました。

 

結果、海外勢やなかなか聞けなさそうな方のトークを中心に参加しました。それ以外に、「どうしてもこれは聞きたい・・・!」というものは例外的に優先して見に行くようにしました。

 

参加しなかったセッションも、どれも本当におもしろそうでした。分身したい。

後ほど、公開されている資料をじっくり拝見しました。

 

もちろん、参加したセッションはどれも最高に楽しかったです。

 

見たセッション一覧

9/7

  • Envoy internals deep dive
  • Caching at Netflix: The Evolution of EVCache
  • The state of the art of architecting Kubernetes-based infrastructure -Towards Maximum Security and Usability- 
  • イノベーションを止めずに、端末管理と運用を行う方法
  • Webサービスの品質とは何か?アラート地獄と監視の失敗、サービスレベル目標設計から学んだ3つの答え
  • lld − 開発ツールの主要コンポーネントの1つをスクラッチから作成した話

9/8

  • 次世代通信プロトコルにおけるセキュリティ・プライバシー保護・パフォーマンス (Security, privacy, performance of the upcoming transport protocols)
  • Jepsen 10
  • Multicloud deploy with Spinnaker
  • Extending Kubernetes with Custom Resources and Operator Frameworks

 

印象に残ったセッション

資料リンクは、まとめてくださっている方がいるので、こちらをどうぞ。

https://qiita.com//kou-sy/items/f0a97c524148d7633abe

 

印象に残ったセッションを振り返ります。

 

The state of the art of architecting Kubernetes-based infrastructure -Towards Maximum Security and Usability- 

freee 九岡さんのセッション。九岡さんのセッションは今まで聞く機会がありそうで聞いたことがなかったので、ようやく聞けた!という感じでした。

 

本セッションは、k8s を持続可能に運用するために必要なことを理解するという内容でした。

k8s の運用に関して考えるべきことの整理が順序だてされており、素晴らしく分かりやすかったです。

 

k8s は趣味でさわったことがある程度だったので、今後、導入を検討する際には、本セッション資料を読み返します。

 

lld − 開発ツールの主要コンポーネントの1つをスクラッチから作成した話

個人的に、今回のbuilderscon のベストトークでした。

トークの概要は、ざっくりと以下。

  • 植山さんが、これまでlld の開発を通して学んできたこと
  • アーキテクチャをするにあたり、何を考えてきたのか
  • また、↑これらの経験を抽象化し、一般化された学びの共有

 

lld 自体の知識はほとんどない状態で参加しましたが、技術者として本当にしびれる内容でした。

 

特に、リアーキテクチャをした際のアンチパターンに思えても、自分が信じる設計を信じて突き進むこと」の重要性のお話には心の底から感動しました。

また、そのためには、勇気が必要であり、ソフトウェア開発は勇気のいる仕事だというトークにも痺れました。

 

自分もいつかこんなかっこいい技術者になれたらな、と何度も思ったセッションでした。

このトークだけにbuilderscon 参加費全額を払ってもよい、と思えるくらい良かった。)

 

次世代通信プロトコルにおけるセキュリティ・プライバシー保護・パフォーマンス (Security, privacy, performance of the upcoming transport protocols)

こちらも、植山さんのトークと同じくらい技術者として痺れたセッションでした。

TLS1.2, TLS1.3, TCP, そして、QUIC + TLS に向かっていく変遷を、技術の差分の解説を交えつつトークする、という内容でした。

 

とにかく技術の差分の解説がとんでもなく分かりやすい。あそこまで分かりやすく解説をいただけると、自分がなんでも理解できる天才になったような気がしますが、oku kazuho さんのトーク力が素晴らしかっただけだということは言うまでもありません。

 

また、このセッションは、質疑応答が非常に良かったです。

みなさん素晴らしい質問内容でしたし、 また、oku kazuho さんの返答も非常に的確でわかりやすかったです。

 

質問者にもお金払いたい!!!という気持ちでした。

 

builderscon 全体を通して

最後になりますが、運営のみなさま、本当におつかれさまでした。

大きなカンファレンス、しかも、海外スピーカーの方も多くいらっしゃっており、本当に運営はたいへんだったのだろうな、と感じました。

とにかく本当に楽しかったです。

 

タイトルの「叩きのめされてきた」というのは、もちろん素晴らしいトークをされている登壇者のみなさまに圧倒されたということもありますが、運営のみなさまの圧倒的努力にも叩きのめされました。私もいくつかの勉強会を主催している立場なので、余計にそう感じました。

 

来年も参加、できれば私もトークする側で参加したいなと思います。関係者のみなさま本当にありがとうございました。最高でした。